パンのはなし

 和のおかずと一緒に⑤

おいしい簡単ヘルシーパン食 NO.12(2010年7月号)

和のおかずと一緒に⑤

1食分の野菜量:180g

*1日に必要な野菜量は350gです。

蒸し暑い季節で食欲がなくなりがちな時に、おすすめのパン食メニューを紹介します。
湯種することでモチモチ食感を高めた“デュラム小麦のイギリスパン”の黄色味を帯び、甘みとコクがあるため、かぼちゃスープは勿論のこと、ノンオイルでありながら旨味のあるだし醤油ジュレ・ドレッシングで和えた夏野菜サラダ、そして和風カプレーゼという“和の味付け”とも良く合います。

《主食》デュラム小麦のイギリスパン
    胡桃と杏のリュスティック
    クラステンロジーネンブロート
《主菜》スパイシーソフトサラミ
《副菜(サラダ)》夏野菜サラダだし醤油ジュレドレッシング
         トマトの和風カプレーゼ
《副菜(スープ)》野菜とたまごスープ
《その他》かぼちゃスープ

かぼちゃスープ

材料(4人分)

 
冷凍かぼちゃ 300g
玉ねぎ 1/4個
にんじん 1/3本
オリーブ油 大さじ1
コンソメ 1個
200ml
牛乳 300ml
生クリーム 20ml
塩・白胡椒
クルトン お好みで

作り方

  1. 鍋に火をかけ油を熱し、薄切りした玉ねぎ、にんじんを入れて、しんなりするまで炒めます。
  2. 1をフードブレンダーにかけて滑らかくして、冷凍かぼちゃ、水とコンソメを入れて中火にかけます。
  3. 2のかぼちゃが煮崩れてきたら、さらにフードブレンダーにかけて滑らかくしてから、牛乳、生クリームを加えて弱火で温め、塩・白胡椒で味をととのえます。

夏野菜サラダ だし醤油ジュレ・ドレッシング

材料(4人分)

水菜 2束 
レタス 1/4個 
オクラ 1パック 
ゴーヤ 1/5本 
スナップえんどう 4本 
*サラダの野菜は、季節によって旬の美味しいものを自由に選んでください。
【醤油風味ジュレ・ドレッシング】
だし 80ml 
醤油・ポン酢 各5ml 
みりん 5ml 
煎り胡麻 小さじ1 
板ゼラチン 1g

作り方

  1. 【醤油風味ジュレ・ドレッシング】
    鍋でだし汁を温め、醤油・ポン酢・みりん・煎り胡麻を入れ、火を止めます。水でふやかした板ゼラチンを入れ、完全にゼラチンが溶けたら、容器に入れて冷蔵庫で冷やします。完全に固まったらスプーンで細かめに崩しておきます。
  2. レタス、水菜はざく切り、ゴーヤは縦半分にカットしてからスプーンなどで種を取り除き、薄くスライス切りしたものをボウルで水にさらしゴーヤの苦みをある程度とります。オクラとスナップえんどうは熱湯で茹でてから冷水にとり、オクラは1cm幅でカットします。これらの野菜はすべてボウルに入れて混ぜ合わせておきます。
  3. 器に2の野菜をお皿に盛りつけて、ミニトマトとスナップえんどう、1のジュレ・ドレッシングをかければ出来上がりです。

トマトの和風カプレーゼ

カプレーゼ(Caprese)はイタリア南部カンパニア地方のサラダ。カプレーゼとは本来カプリ風という意味ですが、トマト、モッツァレラチーズ、バジルを組み合わせて、塩やオリーブオイルなどで味付けしたサラダのことを指しています。
  “和風カプレーゼ”ということで、バジルの代わりに大葉を、そして脂肪分の少ないカッテージチーズを醤油、マヨネーズで調味したものを熟したトマトに合わせました。

材料(4人分)

ミニトマト 4個 
カッテージチーズ 80g 
大葉 4枚 
醤油 小さじ1/3 
マヨネーズ 小さじ1

作り方

  1. トマトは上から1/5の部分を真横に切り、スプーンで種の部分を取り出しておきます。
  2. カッテージチーズ、せん切りにした大葉(飾り用に少しとっておきます)、調味料を加えて和えます。
  3. 1に2を詰め、大葉を上に飾って出来上がりです。

パン食メニューの栄養成分

エネルギー 737 kcal
たんぱく質 20.5 g
脂 質 26.0 g
炭水化物 105.4 g
ナトリウム 1306 mg
(食塩相当量 2.9 g)

ポイント

ワンポイントは、夏野菜サラダの“だし醤油ジュレ・ドレッシング”です。従来のノンオイル・ドレッシングは油分が含まれていない分、野菜と和えた時の絡み具合が悪いため、ヘルシーでも物足りないという方も少なくないと思います。しかし、ご紹介したノンオイル・ドレッシングはゼラチンを用いたトロミがあるため、どんな野菜と和えても絡みが良くなるようにしました。また、このドレッシングは和風だしの旨味を利かせ、胡麻の香り・風味のある飽きない味と仕上げていますので、旬の野菜などにお好みで合わせてはいかがでしょうか。