パンのはなし

 ベーカリーカフェメニュー⑪『パン・キッシュ』

おいしい簡単ヘルシーパン食 NO.40(2012年11月号)

紅葉の季節となり温かいものが恋しくなってきました。そこで今回は簡単あったか『パン・キッシュ』をご紹介します。キッシュ(仏語 Quiche)は、パイ生地の器に生クリームと卵を合わせたアパレイユを流し込んで野菜やベーコンなどの好みの具、グリュイエールチーズをのせてオーブンで焼き上げたものです。 キッシュはベーカリーレストランやカフェのランチメニューとしてサラダ、パンと一緒に提供されています。このキッシュ、今回はパイ生地をパンで代用した『パン・キッシュ』にすることで簡単につくれて、そして軽い仕上がりになるため、休日の朝ごはんにぴったりです。  今回は2つのタイプのパン・キッシュを作りました。それらのパン・キッシュには野菜がたっぷり使われており、どちらも1食あたり160g(1日に摂りたい野菜の約45%)の野菜を摂ることができます。また、エネルギーなどの栄養価は以下の通りです。

ベーカリーカフェメニュー⑪『パン・キッシュ』

《パンキッシュ》
きのことほうれん草のパンキッシュ
サラダ
コーヒー
《栄養成分(1人分)》
エネルギー  669 kcal
たんぱく質 25.7 g
脂 質 44.1 g
炭水化物 39.7 g
ナトリウム 1134 mg(食塩相当量 2.9 g)

ベーカリーカフェメニュー⑪『パン・キッシュ』

《ヘルシー版パンキッシュ》
かぼちゃとコーンのパンキッシュ
サラダ
コーヒー
《栄養成分(1人分)》
エネルギー  532 kcal
たんぱく質 21.7 g
脂 質 24.4 g
炭水化物 53.3 g
ナトリウム 1008 mg(食塩相当量  2.6 g)

パン・キッシュ

使用するパンの種類として、食パンの他にフランスパンなどのリーンなタイプであればどんなパンでも合います。また、パンをそのまま使用していればサクッとした食感が、あるいはアパレイユに絡めてから焼くとしっとりとするなど、異なる食感を楽しめます。

(1)ほうれん草ときのこのパン・キッシュ

材料&作り方:2人分

  1. バターを塗った耐熱皿に食パン(10枚切り4枚:耳をとって敷きやすいように包丁でカット)を並べて器をつくります。
  2. ボウルに卵(2個)・牛乳(80ml)・生クリーム(80ml)・塩・胡椒、そしてナツメグ(少々)も混ぜ合わせます。
    玉ねぎ(1/2個)は薄切り、まいたけ(1パック)は石づきを取り除いてから手で裂いて、ベーコン(2枚)は1cm幅に切ります。
  3. サラダ油(小さじ2)を入れたフライパンを熱して、ベーコンと玉ねぎを炒めた後に、まいたけを加えて炒めたらお皿にとって粗熱をとります。
  4. 1と3を耐熱皿に入れて、上からチーズ(40g)を振りかけたものを、予熱したオーブン190℃で20分焼いたら完成です。

(2)かぼちゃとコーンのパン・キッシ

材料&作り方:2人分

  1. ボウルに卵(1個)・低脂肪牛乳(120ml)・生クリーム(20ml)・塩・胡椒、そしてカレー粉(小さじ1/3)も混ぜ合わせたところに、2㎝角に切ったフランスパンを浸します。
  2. 玉ねぎ(1/2個)は薄切り、ベーコン(2枚)は1cm幅に切ります。
  3. サラダ油(小さじ2)を入れたフライパンを熱して、ベーコンと玉ねぎを炒めた後に、かぼちゃ、コーン(冷凍40g)を加えて炒めたらお皿にとって粗熱をとります。
  4. 耐熱皿に1と3を合わせたものを入れて、上からチーズ(30g)を振りかけたものを、予熱したオーブン190℃で20分焼いたら完成です。

〜調理ポイント〜

キッシュに使用するパイ生地の代わりに、食パンを使うことでより手軽にキッシュをつくることが出来ます。パンを使うことで食感も軽くなり、カロリーも低く抑えることができます。
パン・キッシュに使われるアパレイユの濃さは好み、そして具材によって調整できます。生クリームと牛乳を同量入れたり、もう少しライトに仕上げたい時は牛乳の割合を増やすこともできます。体重管理をされている方は生クリームの割合を減らした方がいいです。ただ牛乳を増やして生クリームを減らしてしまうと、こってり感がなく物足りなさを感じることも。このような場合はアパレイユに隠し味程度カレー粉を加えることでヘルシーに美味しくなります。